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日経平均は続落、エヌビディア決算で半導体株の一角が下落

20日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は139.53ドル高の43408.47ドル、ナスダックは21.33ポイント安の18966.14で取引を終了した。ウクライナがロシア領内に英国製の長距離ミサイルを発射したとの報道で地政学的リスクの存続が警戒され、寄り付き後、下落。連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン理事がインフレの進展が停滞しているとタカ派姿勢を示し、長期金利の上昇を嫌気した売りに続落した。ただ、相場をけん引するとして動向が注目される半導体のエヌビディアの決算発表を取引終了後に控えダウは終盤にかけて買い戻され、上昇に転じた。ナスダックも下げ幅を縮小したがプラス圏を回復できず、まちまちで終了。

東京時間6時過ぎに発表されたエヌビディアの8-10月期決算では、売上高は350.82億ドルで、市場予想の331.62億ドルを上回った。また、調整後の1株当たり利益も0.81ドルで市場予想の0.75ドルを上回った。一方、第4四半期の売上高は375億ドルになるとの見通しを示した。市場予想の370億ドルを上回ったものの、上振れが小幅だったことなどから、発表後のエヌビディアの株価は引け後の時間外取引で一時5%ほど下落した。

東京市場は小動きで取引を開始したが、エヌビディアの決算発表や時間外取引の動向を受けて、アドバンテスト6857やディスコ6146など半導体関連の一角が下げ幅を広げたことなどから、日経平均はじりじりと下げ幅を拡大。一時38000円を割り込む場面も見られた。ただ、日本銀行による追加の利上げ期待などからメガバンクなど銀行株が総じて上昇。相対的にTOPIXが底堅いなか、日経平均は急落を回避、38000円水準でのもみ合いとなった。

大引けの日経平均は前日比326.17円安(-0.85%)の38026.17円となった。東証プライム市場の売買高は16億8005万株。売買代金は3兆7207億円。業種別では、鉱業、精密機器、小売、陸運、機械などが下落した一方、非鉄金属、銀行、繊維の3セクターのみ上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は44.4%、対して値下がり銘柄は51.7%となっている。

日経平均採用銘柄では、アドバンテスト、ディスコのほか、ソシオネクスト6526、スクリーンHD7735などの半導体株が売られたほか、IHI7013、三菱重工業7011など防衛関連の一角も下落。このほか、住友不動産8830、ファーストリテ9983、HOYA7741、三越伊勢丹HD3099、ソニーグループ6758、フジクラ5803などが売られた。

一方、住友電工5802、古河電工5801など電線関連の一角が買われたほか、証券会社のポジティブなレポートが影響して太平洋セメント5233も上昇。日銀による追加の利上げ観測を材料に三井住友トラストグループ8309、みずほFG8411、ふくおかFG8354、千葉銀行8331、しずおかFG5831など銀行株も買われた。このほか、UBE4208、三井金属5706、東京ガス9531、エムスリー2413などが上昇。

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